オーバーラッピングとはどんな英語の勉強法?
オーバーラッピングは、
英語の教材を見ながらお手本の音声を聞き、音声と同時に真似て発音するトレーニングです。
DMM英会話Blog
【図解】コンプレックス解消!!「発音」に取り組むべき3つの理由』
より引用
オーバーラッピングとシャドーイングとの違いは?
下記ような違いがあります。シャドーイングではテキストを見ずに発音するため難易度が高くなります。後ほどご紹介しますが、オーバーラッピングの後シャドーイングをするとより効果的です。
シャドーイング
・テキストを見ずに音声を聞く。
・音声の1〜2秒後に追いかけるように発音する
オーバーラッピング
・テキストを見ながら音声を聞く。
・音声と同時に発音する。
オーバーラッピングの効果は?
音読による英語力向上
文法や単語力をはじめとした英語力向上には音読が有効です。
オーバーラッピングでも音読をしますので、もちろん効果があります。
オーバーラッピングではお手本の音声を真似て発音をするため
通常の音読にプラスして下記のような効果もあります。
英語独特の発音・リズム・イントネーションが身に付く。
同時に発音することで
英語独特の発音・リズム・イントネーションを真似た音読をすることができます。
英語には日本語とは違ったリズムや間の置き方・抑揚が存在し、
それがリスニングの難しさになっています。
シャドーイングではネイティブの音声を同時に真似るので、
リアルな英語を身に付けるのに役立ちます。
リスニング力向上
リスニングでは英語特有の発音や抑揚・リズムが非常に大事になってきます。
単語や文法がわかっていても、これらが分かっていないと
結果として聞き取れないことがよくあります。
オーバーラッピングによって日本人の発音とネイティブの発音のギャップを埋めることができ、
リスニング力の向上につながります。
オーバーラッピングをする際の注意点
英文の意味を理解してからオーバーラッピングをする。
オーバーラッピングは発音とリスニング力に加え
音読の効果も期待できる一石二鳥のトレーニングです。
総合的な英語力向上のために、必ず英文を理解してオーバーラッピングをすると効果的です。
反復する・数をこなす
英語特有の発音・抑揚などを身につけるには、何度も繰り返して練習をする必要があります。
他のトレーニングと組み合わせるとより効果的
音読やリスニングにはさまざまなトレーニングが存在し、それぞれ効果も異なってきます。
1つの文章に対してオーバーラッピングだけでなく、音読やシャドーイング・ディクテーションなどを組み合わせるとより効果的なトレーニングになります。
オーバーラッピングの進め方。
1、(オーバーラッピングの前に)まずは英文を見ずに音声を聞いてみる。
まずはヒントなしで音声を数回聞いてみましょう。
その際に聞こえなかったところ・意味がわからなかった部分は自分の弱点と考えられます。
オーバーラッピングの際には、この弱点の発音・抑揚・リズムに特に注意して練習するようにします。
2、(オーバーラッピングの前に)英文をチェックする。
1でテキストを見ずに音声を聞いた後、答え合わせをしましょう。
聞き取れなかったところはしっかりチェックし、
知らない文法や単語があった場合は内容を理解してオーバーラッピングの準備をします。
3、オーバーラッピングを繰り返す。
オーバーラッピングを繰り返します。
最初はネイティブの発音についていけないことが多いですが、とにかく繰り返すことで完成させることができます。
いきなり同じスピードで発音するのが厳しい場合は0.9倍速や0.8倍速のように再生速度を落として練習し、徐々に速度を上げて等倍に近づけるのがお勧めです。
4、(オーバーラッピングの後におすすめ)シャドーイング
オーバーラッピングと組み合わせてシャドーイングもすることをおすすめします。
シャドーイングは
・テキストを見ないで
・音声の1〜2秒後を追いかけるように発音
するトレーニングです。
テキストを見ない分オーバーラッピングより難易度が高そうなトレーニングですが、
このトレーニングで1つの英文に対する完成度がより高くなります。
オーバーラッピングを十分繰り返せばシャドーイングもできるようになっていると思いますので、是非オーバーラッピングの後にチャレンジしましょう。
オーバーラッピングにおすすめの教材
会話やニュースなど、音読やシャドーイングに使える英語の教材であればOKです。
下記に注意してテキストを選びましょう。
・英文と音声がついている。
・自分自身のレベルに比べて難し過ぎない
筆者はこちらの本をおすすめします。
『みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング』
音読やシャドーイングなどを組み合わせた「音読パッケージ」トレーニングのテキストです。
これにオーバーラッピングを取り入れると効果的なトレーニングになります。
TOEICにもオーバーラッピングがおすすめ
TOEICにもオーバーラッピングを取り入れることがおすすめです。
TOEICの対策として過去問などの問題集でリスニング問題を解く方は多いと思いますが、
答え合わせした後に、それぞれの文章のオーバーラッピングをしましょう。
これによりTOEICのリスニングによく出てくる表現とその発音も一気に習得することができ、
とても効率的なトレーニングになります。